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恵みの秋。
大学のキャンパスにも、さまざまなキノコがにぎやかに顔を出し始めた。今年も、ムラサキナギナタタケが群がっている。今年もキャンパスで見れるか、スッポンタケとタマゴタケ
そんなときふと思いをはせたのが、きのこの放射線の蓄積量だ。
学部の時に、ベラルーシやポーランドなどのBoletus spp.の放射線蓄積に係る論文を読んでチェルノブイリ事故の事を初めて知った。柄よりも傘に蓄積する、生育場所によって蓄積量が微妙に異なる等のデータが載っていたように記憶する。
タイムリーに、京大からEUのSAGEプロジェクトで出されていた報告書の和訳が配布されたようで、天然キノコにおけるCs-137の蓄積について記述があった。先日も、チチタケで有名な栃木で、高濃度の放射線が蓄積されているというニュースがあったが、これから先、「天然もの」には注意を払い続けるほうがよい。
⇒「長期汚染地域の住民のための放射線防護の実用的手引き」
※京大・和訳報告書より転載
※※個人的見解では、欧州のキノコを学名から和訳しているので、日本の和名と若干異なるように思えるものもありますのでご注意あれ。
以下、キノコを蓄積量別に分類しています。
1.蓄積型(>1000Bq/kg)
ニセイロガワリ(Xerocomus badius)
ヒダハタケ(Paxillus involutus)
コガネヤマドリ(Suillus luteus)
アガリスク・アマラス(Agaricus amarus)
ショウゲンジ(Rozites caperata)
2.高摂取型(400~1000Bq/kg)
サンフランミルカップ(Lactarius hatsudake)
ベニタケ属(Russulaceae)
キシメジ(Tricholoma flavovirens)
アンズタケ(Cantharellus cibarius)
3.中程度摂取型(65~350Bq/kg)
ヤマドリタケ(Boletus edulis)
ヤマイグチ(Leccinum scabrum)
クロラッパタケ(Craterellus cornucopioides)
4.低摂取型キノコ(<60Bq/kg)
カラカサタケ(Lepiota procera)
ナラタケ(Armillaria mellea)
ホコリタケ(Lycoperdon perlatum)
アミガサタケ属(Morchella)
ササクレヒトヨタケ(Coprinus comatus)
原木栽培キノコ
ヒラタケ類(Pleurotus)
ムラサキナギナタタケの上で寝ころぶ我が子・・・。